年収103万円を超えると本当に損なの?

その他
山中 伸枝
2014.02.06

みなさんは、年収103万円以上働くと税金が損だから、パートやアルバイトの場合は収入を103万円以下に抑えた方が得!と言った話を聞いたことがありませんか?これは俗に言う「103万円の壁」と呼ばれるもので、11月、12月になると年収を調整する方が増えるとの話もあります。

いったい、年収が103万円を超えるとどうなるのでしょう?

所得税というものは、年収から必要経費を差し引いた「所得」に対してかかります。パートやアルバイトの場合、年収103万円以下の人に対して認められる経費は65万円、さらに納税者一人一人に付与される基礎控除と呼ばれる経費が38万円です。つまり年収103万円から必要経費103万円(65万円+38万円)を差し引くと所得がゼロとなり、結果所得税を支払う必要がなくなるのです。

またご主人が会社員という方であれば、年収103万円以下には、もうひとつ特典があります。それが「配偶者控除」と呼ばれる経費です。これは働いていない奥さんに対して認められる経費で、年収103万円は所得がゼロとなるので、税務上は働いていない奥さんと同じとされ、ご主人に対して38万円の控除が認められるのです。仮に年収500万円で所得税率が20%というご主人であれば、38万円の控除が認められるということはすなわち年間76,000円の節税ができたことになります。

以上が年収103万円以下だと税金が得をするという理由です。でも仮に年収が103万円以上になったところで、どれだけ税負担が増えるのでしょうか?

例えば年収が130万円になると、奥さんが負担する所得税は13,500円となります。またご主人の税金は年収103万円の時より54,000円税負担が増えてしまいます。しかし年間27万円の収入増ですから、手元に残るお金は202,500円確実に増えているのですから、あながち損ではないように思います。

一方で奥さんの年収が130万円を超えるとご主人の会社の社会保険の扶養から外れてしまいます。そうなると奥さんご自身で社会保険に加入しなければならず、その保険料負担分支出が増えます。一般的には、年収150万円程度だと、社会保険料負担と実質の手取り増がトントン、年収200万円以上になると、家計の改善が実感できてくると言われています。もう少し働けるのに、と思っていらっしゃる方なら、103万円の壁にとらわれず、キャリアアップに挑戦してみるのも良かもしれませんね。

執筆者情報

山中 伸枝
株式会社アセット・アドバンテージ  代表取締役
心とお財布を幸せにする専門家 ライフプラン実現のための資産運用アドバイスが専門 テレビ、新聞、雑誌などメディアでも活躍
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