長生きする女性こそ年金の準備を!

家計見直し
宮田 弘文
2014.02.27

今では女性の半分近くが90歳まで生きる長寿国の日本。男性より平均寿命が長い一方で、年金は男性よりもらえる額が少ないようです。厚生労働省によると、厚生年金の平均月額(基礎年金も含む)は男性16万9千円。女性は10万2千円。厚生年金の額は現役時代の給与の平均額と保険料を払った加入期間の長さで決まります。一般的に女性は、男性より給与が低かったり結婚などで働く期間が短いため、男性より年金額が低い方が多いようです。

日本の公的年金制度は夫婦世帯を基準に考えられてきました。モデル年金額も夫が平均的な賃金で40年働き、妻はその間、専業主婦で連れ添う設定で、65歳からもらう夫の分は月約16万円、妻分が約6万円になります。夫婦二人分を合わせると世帯あたり約22万円の年金を受け取れます。生命保険文化センター調べでは、老後の最低日常生活費は平均22万円、ゆとりある老後の生活費は平均35.4万円になります。公的年金で最低日常生活費は確保できるというわけです。

しかし、自営業の人の年金は更に厳しい状況です。自営業者が加入する国民年金は、40年間保険料を払い続けて65歳から満額受取れる年金は月約6万5千円。妻は専業主婦でも国民年金保険料を払う必要があり、夫婦で満額を受取っても月約13万円になります。

 生活スタイルは多種多様になり、単身で老後を迎える女性も増えています。一方、単身女性の老後はとても厳しいのが現状です。女性はもともと男性より平均寿命が長いので、年金の支給開始から25年から30年ほどの暮らしを想定しておく必要があります。少子高齢化により公的年金の支給水準は、今後20%ほど目減りするとも予測されています。

 それでは対策としてどうしたら良いのか。まずは、自分の年金額がどの程度になるのかイメージするために、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」に目を通しましょう。未加入の時期があれば極力減らし、出来るだけ長く保険料を払い、もらえる年金を増やすようにしましょう。退職金がどの程度もらえるのかも把握しておきましょう。後は出来るだけ若い時から、貯蓄や投資で老後資金づくりを考えておくべきです。

今年から始まったNISA口座や確定拠出年金など非課税制度を利用して、コツコツと積立てをしていく事が大事になります。持ち家の有無も老後生活に大きく影響します。女性は男性以上に今だけではなく、将来のことも含めた総合的な判断が求められます。

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宮田 弘文
株式会社エイジェントヴィレッジ  ファイナンシャル・プランナー(CFP)
ライフスタイルや価値観、経済環境を踏まえながら、問題や不安を解決するために、長期的かつ総合的な視点で様々なアドバイスをおこないます
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